終活を始めるべき年齢

一般的に、終活を始める年代は、60～70代に多い傾向にあります。しかし、終活を始める年齢は自由。実際、近年では40代や50代から終活をはじめるケースも増えています。

60~70代に終活を始める方が多い理由

60~70代に終活を始める方が多い理由に、加齢による不安があります。「老いにより、思うように動けなくなるのではないだろうか」。そんな不安から、終活に取り組む方が多いようです。

しかし、終活は死ぬための準備ではありません。

終活の半分は、生前整理や相続、終末医療や介護をどうするかなど、終わりへ向けた取り組みです。しかし、もう半分は、自分らしく生きるための取り組みです。ですから、終活を始めるべきタイミングは、「終活はじめよう」と思ったタイミングで始めるべきかと思います。

退職したら、終活

定年を迎えるなど、仕事を退職した際は、終活を考える一つのきっかけです。

仕事を引退すると、これまでとは大きく生活スタイルが変わります。自由に使える時間も大幅に増えます。これからの人生について考える時間が十分に持てるようになり、終活について考える良いタイミングと言えます。

セカンドライフに差し掛かると、自分自身や今後の人生と現実的に向き合いやすくなります。また、仕事から離れると、自分や家族の健康・介護に急に不安を覚え人も少なくありません。

終活では、自身や家族の医療・介護に関わる内容も多数あります。不安解消という目的としても、退職を機に終活について考えることは多くのメリットがあると思われます。

環境の変化が訪れたら、終活

高齢の父母や家族、友人が亡くなったら終活

自分の高齢の父母や家族、友人など、身近な人が亡くなったときも終活を意識するタイミングです。身近な人の最期を目の当たりにすると、今まで以上に自分自身の家族など残される人のことを考えるからです。

特に、自分の高齢の父母が亡くなったら、遅くとも自身が終活を始めたいところです。

自分の父母の死を経験すると、様々な物が見えてきます。中には大変な経験もあったことでしょう。

同じ経験を自分の子供にさせないために。

自分の高齢の父母が亡くなったら、遅くとも自身の終活について考えてみてください。

子供が生まれたら、終活

家族が増えたタイミングで、自身に何か起きた時のリスクを想定して終活を始める人もいます。

結婚して子供ができる一般的な年齢層は、20～40代などの若年層です。しかし、そういった若い世代が終活を考えることにもメリットはあり、実際に終活に取り組む若い方も少なくありません。

親が終活を考え始めるタイミングや、親の介護・看護が始まるタイミングと重なることが多いことも関係します。親の状況を間近で見ているうちに、自身の終活についても深く考えられるようになるのでしょう。

自身の終活だけでなく、親の終活に対しても理解が深まる。

両親に対して若いうちからサポートができるようになることも、早期に終活を始めるメリットです。

誰かが始めたら、自分も終活