【葬儀のポイント】葬儀の考え方・専門家の選び方
目次
1.あまり知られていない【葬儀社】の実態
1-1.とむらい(一般社団法人 日本儀礼文化会)
1-2.イオンのお葬式(イオンライフ株式会社)
1-3.小さなお葬式(株式会社ユニクエスト)
2.地元葬儀社とネット系葬儀社の違い
3.葬儀の形態
3-1.一般葬
3-2.家族葬
3-3.一日葬
3-4.直葬・火葬式
4.葬儀の費用・時間の違い
5.お寺で家族葬のニーズが急速に伸びている理由
6.お薦めの葬儀社および葬儀社紹介サービス
1.あまり知られていない【葬儀社】の実態
長野県だけでなく、日本全国、平成初期頃までは皆が自宅で通夜をし、お寺で葬儀を挙げていました。しかし、セレモニーホールができてからは次第に葬儀の場がホールへと置き換わり、今ではほとんどお寺での葬儀は行われなくなりました。
それに伴い、近隣住民で協力して葬儀を執り行う風習もなくなり、今ではホールスタッフが色々とおもてなしをしてくれます。葬儀と火事の二分だけは、村八分の制裁でも例外だった時代は遠い昔の話です。
そして今、葬儀業界が再び大きく変わろうとしています。この記事では、あまり知られていない「葬儀社」のそれぞれの実態について解説します。
1-1.一般社団法人 日本儀礼文化会(とむらい)
①サービス内容と強み
昔ながらの「お寺で葬儀」を提案する「TOMURAI(とむらい)」は、一般社団法人 日本儀礼文化会が運営しています。他社との大きなプランの違いは「お寺で家族葬」。近年、家族葬が葬儀の主流になりつつある中、そのスタイルを昔ながらのお寺で行おうというものです。
「TOMURAI(とむらい)」では、固定費の大きいホールを持たず、過剰な演出は行いません。広告費も必要最小限にとどめ、人件費削減の観点から事務員(コールスタッフ)も最低限のみの配置です。そのため経費を抑えることができるため、本来の葬儀に必要となる費用しか発生せず、自分たちらしいお別れが可能です。
②葬儀コンセプト
「TOMURAI(とむらい)」を運営する一般社団法人の代表・小澤氏は「葬祭ディレクター1級」を保持し、大手葬儀会社25年勤務(3,000件以上のおみおくり)の上、東日本大震災ご遺体担当として派遣勤務にも従事していました。
そんな方が葬儀で最も重要視すべきこととは「自分たちらしさのお別れ」と仰っています。
人とのつながりをあきらめない。ムダな出費をしない。そのためにも、歴史も深く、整備も行き届いている身近なお寺を使い、「経済的な葬儀」「故人のご家族に寄り添う葬儀」「形式に囚われない葬儀」を実現。急なお葬式でも、それぞれの予算の中で最も「自分たちらしいお別れ」の実現に向けて尽力してくれる法人です。
参考サイト:https://tomurai.net/
\ お寺で家族葬について/
1-2.イオンのお葬式
①サービス内容と強み
「イオンのお葬式」は、イオングループのイオンライフ株式会社が運営しています。イオングループの資本力やネットワークを生かし、地元の葬儀社と提携。提携会社(特約店葬儀社)は、イオンライフ独自の140項目にわたる「葬儀サービス品質基準」に関する研修を受け、修了した葬儀社のみが「イオン特約店葬儀社」として認定され、葬儀にあたります。
24時間365日、コールセンタースタッフのサポート体制が整っているのも大きな特徴の一つです。
②葬儀コンセプト
葬儀の内容や価格がわからない。そんな声に対応すべく、イオンのお葬式ではオリジナルのセットプランを展開し、明瞭価格の実現に取り組んでいます。また、サービス内容に応じたお布施金額の目安の提示したり、追加オプションの表示や分かりやすい説明にも努め、地元の葬儀社(特約店葬儀社)と共に価格やサービスのわかりやすさに注力しています。
参考サイト:https://www.aeonlife.jp/
1-3.小さなお葬式
①サービス内容と強み
小さなお葬式を運営するのは、大阪の企業である株式会社ユニクエストです。小さなお葬式などのお葬式事業以外にも、保育事業など、インターネットを活用した様々な事業を展開しています。
小さなお葬式では、全国平均121万円(引用:ユニクエストwebサイト)の費用を徹底的に見直し、5つの家族葬プランを用意し、地元の葬儀社が現場にて葬儀をとり行います。
都合に合わせて支払い方法も選べますし、総勢60名のコールスタッフが24時間365日、気軽に相談に乗ってくれます。
②葬儀コンセプト
2009年10月より、Web葬儀のパイオニアとして誕生した「小さなお葬式」。この「小さなお葬式」では、不透明な葬儀価格を徹底的に見直し、無駄を省いた低価格セットプランで提供しています。
大きくなりすぎた葬儀を、少し小さく。
2020年3月現在、全国で24万件以上の依頼を受け、提携式場数は4,000以上。地元の葬儀社で葬儀が行えます。
参考サイト:https://www.osohshiki.jp/
2.地元葬儀社とネット系葬儀社の違い
2-1.ネット系葬儀社の位置づけ
「小さなお葬式」や「イオンのお葬式」。最近、どちらもよく耳にする言葉ですが、先ほど紹介したように、二つの葬儀を手掛ける二社は葬儀社ではありません。小さなお葬式もイオンのお葬式も、実際に展開するのは地元の葬儀社です。ですから、この長野県に「小さなお葬式」や「イオン」と書かれたセレモニーホールは一つもありません。
小さなお葬式も、イオンのお葬式も、両者とも葬儀社ではなく、葬儀社を紹介するインターネットの葬儀紹介業者という位置づけです。
では、同じようにホールを持たない「TOMURAI(とむらい)」はどうなのでしょう。
一般社団法人 日本儀礼文化会が運営するTOMURAI(とむらい)は、同社の経験豊富なスタッフがお寺を使って葬儀を執り行います。そのため、小さなお葬式やイオンのお葬式のようなインターネットの葬儀紹介業者とは一線を画します。いわゆる「地元の葬儀社」という位置づけで、長野県に密着した法人です。
他にも、長野県には様々な葬儀社が存在しますが、ホールを持っている葬儀社は、基本的には自社にて葬儀を執り行っています。
2-2.小さなお葬式とイオンのお葬式の違い
小さなお葬式とイオンのお葬式の二つとも、実際の葬儀を執り行うのは地元の葬儀社です。両サービスは正確に言うと、葬儀を行うサービスではなく、「身近な葬儀社をインターネットで紹介するサービス」です。
では、小さなお葬式とイオンのお葬式の両者にはどのような違いがあるのでしょう。
それは、プランと費用の違いです。
何がセットになっていて、何がセットになっていないのか。それにより、いくら違うのか。また、企業の強みを活かした特典は何か。
実際は地元の葬儀社が葬儀を行いますから、両サービスの違いはその三点に限定されていると言っても過言ではありません。
ちなみに、最近では「DMMのお葬式」というものもありますが、こちらは株式会社DMMファイナンシャルサービスが展開するサービスです。本業は販促支援・マーケティング・各種代理店事業・労働者派遣業ですが、インターネットを活用し、身近な葬儀社の紹介業を展開しています。
いずれにせよ、ネット系葬儀社にお願いすると、地元の葬儀社で葬儀を執り行うことになります。
3.葬儀の形態
葬儀の形態は、大きく4つに分類することができます。一般葬、家族葬、一日葬、直葬・火葬式、密葬の5つです。
3-1.一般葬
一昔前に最も一般的だった「一般葬」。しかし、一般的だったことから「一般葬」と呼ばれるわけではありません。家族葬の認知度が上がったことを受け、家族葬とは異なり、家族や身内だけでなく、会社関係者や友人、近所の方など、故人と生前に関係のあった一般の方にも参列して頂くため、「一般葬」と呼ばれています。家族葬に比べ、比較的規模は大きくなります。
通常、1日目にお通夜、2日目に葬儀式・告別式と火葬を執り行います。
3-2.家族葬
家族などの親類が中心となって参列する葬儀形態です。「家族葬」と呼ばれていますが、厳しく家族に限定されるわけではありません。故人と特に親しかった方なども参列する場合があります。
一般葬より規模が小さく、落ち着いた雰囲気が特徴です。そのため、故人のことをよく知る人たちだけでゆっくりとお別れができることから人気が高まりつつあります。
お通夜、葬儀・告別式もあり、一般葬と比べて流れや内容に大きな違いはありません。また、こうした家族葬をお寺で行うのが、一般社団法人 日本儀礼文化会の提案する「お寺で家族葬」です。お寺で家族葬は長野県では珍しい葬儀形態ですが、お寺で葬儀を行うのは伝統的であることから、「新しい伝統的な葬儀」として急速にニーズが高まっているようです。
3-3.一日葬
お通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で執り行う葬儀が「一日葬」と呼ばれています。最大の特徴は、1日で葬儀を終えることができるため、喪主やご遺族の負担が軽くなるという点です。また、身内などだけでひっそりと葬儀を執り行いたい場合にも適しています。
3-4.直葬・火葬式
お通夜や葬儀、告別式を執り行わない葬儀形態が「直葬」「火葬式」と呼ばれています。故人とのお別れを、火葬場の火葬炉の前で簡略化して行うのが通例です。
今までは、こうしたお見送りは、主に経済的に余裕のない方に限定し、葬儀社が自社プランにない葬儀として執り行われていました。しかし、現在では「直葬」や「火葬式」という名称が与えられ、費用の安い葬儀プランとしてインターネット上でも広く浸透しつつあります。
3-5.密葬
密葬は、密かに行うお葬式ではありません。密葬とは、「密かにご遺体を荼毘にふす」「うちうちで行う葬儀」という意味です。
生前に大きな業績を残した人の場合、その葬儀は非常に多くの方の参列が予想されます。そのような葬儀においてはかなりの準備を要することになるため、大規模な葬儀の準備が整う前に故人様を事前に荼毘に伏しておくというのが「密葬」です。したがって、密葬では内々の家族や知人のみで通夜から葬儀、火葬まで執り行い、その遺骨の前で後日、本葬やお別れの会などを行います。
基本的に、密葬は後日の本葬とセットで行われます。密葬単体では簡素であっても、本葬まで含めると規模は非常に大きくなり、経費も大きくかかるのが一般的です。
4.葬儀費用の違い
葬儀費用は大きく「葬儀費」「飲食・返礼などの変動費用」「宗教者への謝礼」の3つで構成されています。
以下は葬儀に関する費用の全国平均です。宗教者への謝礼は含まれていませんが、参考にしてください。
葬儀費 | 飲食・返礼 | 合計費用 | |
一般葬 | 149.3 | 90.2 | 239.5 |
家族葬 | 96.4 | 40.6 | 137.0 |
一日葬 | 85.1 | 49.7 | 134.8 |
直葬・火葬式 | 44.5 | 35.7 | 80.2 |
お寺で家族葬「TOMURAI(とむらい)」参考価格
葬儀費39.6万円+飲食等その他費用
5.お寺で家族葬のニーズが急速に伸びている理由
5-1.「家族葬」自体の需要の高まり
お寺で家族葬のニーズが拡大している背景には、まず、家族葬自体の需要の高まりがあります。
家族葬は最近の時代の流れに伴う価値観の変化にとてもマッチした葬儀です。
隣近所や親類縁者といった地縁・血縁の希薄化。高齢化による、葬儀へ参列してもらうことの難しさ。そして、何より形式にこだわらない価値観が尊重される時代への変遷。
さらに、家族葬には故人と深い関わりのあった人たちだけで、最後の時間をゆっくり過ごせる特徴もあります。気心が知れた近親者による葬儀のため、一般葬とは異なり、形式にとらわれることなく、故人や遺族の想いが反映した、自分たちらしい葬儀が実現しやすい。
こうして家族葬自体のニーズの高まりを受け、お寺で家族葬も広く受け入れられるようになりました。
5-2.「荘厳」「伝統的」、しかし「新しい」
お寺には歴史があり、その佇まいは非常に荘厳です。また、もともと日本では葬儀はお寺で行うのが通例でした。そのため、お寺での葬儀は昔はごく一般的であり、とても伝統的な儀式と言えます。
しかし、セレモニーホールで葬儀が行われるようになり、お寺での葬儀はほぼ執り行われなくなったため、逆に今、お寺での葬儀が新しく感じられるようです。
お寺という荘厳な場所で、伝統的かつ自分たちらしく、故人を厳かに偲びたい。
そんな感情の高まりが、再びお寺でのお葬式を希望される理由のようです。
5-3.費用が安い
最近になって注目を浴びている「直葬」は、ホールを利用しないので費用が圧縮できています。お寺で家族葬も、同様にホールを使いません。そのため、ホール利用料が不要となるため、経済的な葬儀が可能です。
6.お薦めの葬儀社および葬儀社紹介サービス
お寺で家族葬
本来、古くから葬儀を行っていたお寺という場所で、最近主流になりつつある家族葬を執り行う。それが、一般社団法人 日本儀礼文化会の提案する「お寺で家族葬TOMURAI(とむらい)」。荘厳かつ伝統的で新しく、経済的。何より自分たちらしい葬儀が望める。
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